あらすじ現代に怨霊となって甦る戦国時代の武将(怨将)の闊歩する闇戦国。彼らを調伏して冥界へ送る使命を科せられ、400年間他人の体を奪いながら(換生)生き続けてきた者たちが主な登場人物。彼らの戦いと愛憎を軸に物語は展開していく。ポピュラー、ノンポピュラーを問わず、実在した歴史人物たちをモデルに、彼らの心の裡の悩み、葛藤、喜びなどを巧みな心理描写で書き出している。その今までにない卓越したストーリー性と、予想を超える展開で、若い女性たちを中心に絶大なる人気を博している。主人公は、仰木高耶(おうぎ たかや、上杉景虎)で、副主人公は、橘義明(たちばな よしあき、直江信綱)。
男性同士の性的表現がある事からいわゆるボーイズラブ系と思われることもあるが、それだけに収まらない心理描写や重厚なストーリーなど非常に高い完成度をもって支持されている事は単行本最終巻の帯に記された「シリーズ600万部突破」というフレーズからも見て取れよう。
舞台が日本中の歴史的な寺社、遺跡などであるため、ファンが舞台となった神社などを巡る「ミラージュ紀行」という旅行でも知られる。例えば、毎年5月に開催される米沢の上杉祭りにくる若い女性にかなりの率で、ミラージュファンが見られるといわれる。ライトノベルやまんが作品の舞台めぐり、いわゆる「聖地巡礼」のはしりとも言える。